ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

回想

好きな気持ちはしょうがない

いつだったか、東京を訪れた際に抹茶ジェラートが有名なお茶屋さんに行ったことがあった。 そこではジェラートの抹茶の濃さを好きに選べて、一番濃いのを選ぶと、それはなんと世界一濃いらしいのだ。 同行者からこの店の話を聞いた瞬間、これはもうこの店に…

さよなら備忘録

久々の投稿である。 最近は他にやらなければならないことが多くて、書きたいことはあるのにそれについてあまり考えられない、というなんとも欲求不満な生活を送っている。 一か月記事を投稿しないと、ブログ管理側から通知が来る。 「そろそろ次の記事を投稿…

日曜は中華の香り

季節の変わり目、寒暖差激しい今日この頃。 友人が風邪をひいたらしい。 風邪には豚や鶏よりも牛肉が良いらしいよと教えたら、牛丼大盛り豚汁セットを食っていた。 それだけ食えればたぶん大丈夫。それに、おまけで豚まで摂取している。 最近は馬鹿になって…

小人の国

* 京都旅行記(旅行記って言っちゃった)は一時中断 何事もあまり長続きしない私であるが,運動不足解消のため週1回5 km 程度のランニングを始めてしばらく経つ。 この習慣を利用して,お盆休みの帰省中に近所を少し巡ってみることにした。 当時部活や授業…

追想と捏造の狂想曲

いつの記事だったか,記憶は一番に「嗅覚」と,その次に「聴覚」と密接に関連しているという話をした。 嗅覚について思い当たることも多いが,最近は音楽に詳しい友人に鼓舞されていろいろと聴くようになって,聴覚と記憶のつながりを感じることが多い。 最…

悪夢を君とひとりで

最近,寝つきは悪いし睡眠の途中で何度も目覚めるし悪夢を見るしで,睡眠に希望がもてない。 せめて夢の世界くらい──と思うものだが,ここは発想の転換だ。特殊なストーリーの夢は記録に残しておこう。何かの役に立つかもしれない(何のだろう)。 まずは,…

巻物ブルースはいかが

まきもの【巻(き)物】㊀書画などを表装し,軸をつけ,巻き収めるように仕立てたもの。巻き軸。(㊁,㊂と続く) ──新潮国語辞典ー現代語・古語(1995) ブルース(blues)十九世紀に米国の黒人の生んだ歌曲。非ヨーロッパ的な音階はジャズの基盤となっ…

彼は地球防衛隊

ある蒸し暑い夜のことだった。私は暑さに悶えながらも眠りに就こうと奮闘していた。吹いているのかもわからない微風を求めて,家じゅうの窓という窓を全開にしていたが,涼しい風が私を撫でる心地よい瞬間は一向に訪れない。それでも私の眠気が優勢とみえ,…

閻魔が見てるそんな夜

2015年6月下旬,私は美しき街プラハにいた。 一週間ほどの滞在にもかかわらず私の用事は最終日だけであったので,それまでは緊張を押し殺すように,敢えて浮つき散らして,遊び散らかしていた。仕方なしに観光に狂っていた。本当である。緊張のし過ぎは…

病は病

かねてよりスーパー健康体と自負してきた私の身体も,加齢と不摂生から何かの危険に脅かされつつあるのかもしれない,と,最近不安に思うことが増えてきた。 この前,私の参加しているあるプログラムの同期達と飲む機会があった。 その中の一人が乾杯に際し…

生存の道は一つ

結婚式とは,煌びやかで絢爛で眩しく,幸せに満ち溢れたものだった。 この類のモノへの抗体をもたない私にとって,それは目を瞑ってしまうしまうほどに神々しく,いささかおぞましくさえ思えて,汗の滲む類の夢のように浮世離れしたものであった。 1年前の…

もう一度,あなたの舞を

年末年始を実家で過ごした。 二人の弟は,偶然にも私と同じ町に進学してきたから,時々こちらで会うこともあるのだけれど,両親,そして父方の祖母とはお盆に帰省したとき以来の再会だった。 家に着き,居間の戸を開けると,そこには祖母の姿があった。座椅…