ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

何度でも、君の歌声

そのフェスは”ジャズフェス”というのに案外ジャズ奏者のパフォーマンスは多くない。 数年前に友人Sに連れられて行ったのが最初だった。 当時はまだジャズにそれほど関心がなく、ただただ「なんだかカッコいいなぁ」と思ったり、ひたすら「ビールうめえなぁ…

近づく窓から見えるのは

久々に青空の広がる晩夏のある午後。 今日はいい天気ですね。地上5階のビルの廊下を一緒に歩く後輩が話し掛けてきた。 そうな、最近ずっと雨だったもんな。淡々と、だが心から彼の言葉に頷く。 あのビルは何なんですかね? 廊下の一番向こう側、遠くの窓か…

不完全の美学

*再び旅行記はひとやすみ 高校時代,私はバドミントン部に所属していた。 顧問であった男性数学教師はバドミントン未経験者で,練習にもほとんど来ず,公式戦のオーダーなんかも「キャプテンに任せるわ」といったふうで,顧問のわりにあまり関わりはなかっ…