ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

感想13『ルビンの壺が割れた』

*今回は特に注意しておきます! 何も前知識を入れずに作品を味わいたい方は、以下お読みにならない方が良いと思います(こう言うこと自体、もう良くないかもしれない)。 26. 宿野かほる『ルビンの壺が割れた』(新潮文庫) 再読したい度:☆☆★★★ 「ネタバ…

感想12『永すぎた春』・『交換殺人には向かない夜』

24. 三島由紀夫『永すぎた春』(新潮文庫) 再読したい度:☆☆☆★★ 一年におよぶ婚約期間を経験し成長していく若き男女の純愛小説。著者の純愛小説というと『潮騒』が思い出されるが、その詳細までを覚えておらず誠に残念に思った。著者の同系統を再読して比…

7つの基本単位

世界は無数の数値で満ちている。それらは大抵の場合、特定の「単位」をつけて用いられる。中学や高校の理科教師たちは、「計算をするときは単位に注意しろ」と口うるさくいっていた。私も塾講師のアルバイトをしていた頃は生徒たちにこの受け売りの言葉をか…