ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

友達百人

先日、私がいつものように、何か私の異常っぷりをありのままに見せつけたとき、そんなんだから友達が少ないんだ、と妻に言われた。そして息子の名を呼び、〇〇は友達百人作るんだもんね、と語りかけた。九ヶ月の息子は、なんのことやらただニヤけているだけ…

感想31『君の膵臓をたべたい』

50. 住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫) 再読したい度:☆☆☆☆★ 本ブログを読んでくださった方から「私が再読したいと思うのはこの本だけ」と紹介いただいた一冊。ほか、何人かの友人知人からも勧められたことのある本だ。悔しいが、面白かった。悔し…

ソリの記憶、タライの笑い

昔、おそらく幼稚園にも通う前の話だ。冬、雪国が故郷の私は、友達と駐車場で雪遊びをしていた。 当時はアパート暮らしで、私は一階、その友達は二階に住んでいた。アパートは、駐車場から階段を五、六段ほど上がって一階の居室が並ぶ廊下にたどり着くような…

声を上げることの大切さ、無力さ

意見を述べることは重要である。学生時代、板書をルーズリーフに書き留めていた。物理や数学では図を描くし、また式も微積分やら行列やら縦幅が必要になることが多かったので、罫線のない、無地のルーズリーフを愛用していた。大学生協にはそれが売っていな…

感想30『元気が出る俳句』

49. 倉阪鬼一郎『元気が出る俳句』(幻冬舎新書) 再読したい度:☆☆☆☆★ 壮大だったり前向きだったりして元気の出る俳句が紹介されている。食べ物、動物などのテーマ別に十二の章に分けられているので、好みのものをピックアップして鑑賞することも可能だ。…