ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

祖母への恋文

祖母が旅立ち、まもなく四十九日となる。実家から無事に納骨したとの連絡があった。 葬儀で祖母に送った別れの言葉。公にするか否か迷ったが、私の言葉をきいて「自分の家族のことも思い浮かんだ」と言ってくれた人がいたので、そうして家族を思う人が一人で…

感想7『螢川・泥の河』・『永遠の放課後』

今回も早速いきます。ネタバレにはご注意ください! 15. 宮本輝『螢川・泥の河』(新潮文庫) 再読したい度:☆☆☆☆★ 『螢川』は芥川賞、『泥の河』は太宰治賞受賞作である。どちらも、主人公は少年。彼らの体験や心の動きが、彼らの目の高さで、真正面から…