ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

日本酒7『一味の真』・『ねぶた』・『寸鉄』・『越乃雪椿』

 

14 真稜 一味の真 特別本醸造

評価:おいしい(B)

日本酒度:+4~+5

酸度:1.2~1.3

 新潟は田才酒造の一本。淡麗・辛口。すっきりとしていて、水のようにごくごくいけた。「水のよう」という形容は個人的には褒め言葉なのだが、「口当たりの良い」などと上品に言うべきかもしれない。自宅での晩酌に、ちょっとした贅沢で。

 

15 ねぶた 淡麗純米酒

評価:おいしい(B)

日本酒度:+5

酸度:1.4

 青森は桃川株式会社の四大銘柄の一つだそう。淡麗であっさりとしており、爽快。もう一度、あえて言おう。ごくごくと水のようにいけた。自宅で馬刺しと一緒にいただいた。脂っこい部位もこれとならさっぱりといけた。反対に、淡白な刺身との相性も良さそうだ。

 

16 宮寒梅 純米超辛口 寸鉄

評価:うまい(A)

日本酒度:+7

酸度:1.8

 宮城出張に行った際、懇親会(一次会)から解放されて、一人で立ち寄った二軒目で一杯。このほかにもいろいろ飲んだのだが、酔っ払ってほとんど覚えていない。

 数値からもわかるように、一口飲んだときの辛味と酸味はなかなかで、すっきりと飲みやすい印象だった。「まだ完熟していない青肉系メロンのような香りとフレッシュさ」と形容されていたのを見つけたが、その通り。私もちょうどそう言おうとしていた。メニューに「三角油揚げ」を見つけて懐かしくなり、一緒にいただいた。

 実はこれをいただいたのは1年くらい前なのだが、当時、カウンターの隣の席で飲んでいた見知らぬ女性と店長との会話が今でも忘れられない。

「最近、この辺に不審者がいたじゃないですか。抱きついたり胸を触ってきたりする人」

「ああ、あれ捕まったんでしょ」

「なんか偉い人かなんかで、お金払って不起訴らしいですよ」

「この辺物騒だけど、そういうの多くありません?」

 ……話の真偽は不明だが、なかなか辛口の肴であった。

 

17 越乃雪椿 純米吟醸

評価:おいしい(B)

日本酒度:+3

酸度:1.5

 新潟は雪椿酒造の酒。甘すぎず、辛すぎず、バランスの良さと旨味を感じられた。ジャンクな揚げ物と一緒にいただいたが、ばっちりである。和洋問わずどんな料理でもいけそうな印象だ。「鮮烈な天然水」だけを使用して作られているらしい。”鮮烈な”というところがたまらなく好きだ。