ライ麦畑で叫ばせて

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日本酒6『福司 大吟醸・海底力・霧笛』

 

 今回は、先日の釧路出張でいただいた日本酒を紹介する。大正8年創業、釧路の地酒 福司酒造の福司(ふくつかさ)シリーズが飲み比べできた。

 写真を先に載せておこう。

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11 福司(ふくつかさ)大吟醸

評価:おいしい(B)

日本酒度:+2

酸度:1.3

 値段は3つの中で最も低い。データ的にはやや甘口の部類だろうが、アルコールのピリッとした辛味が感じられ、バランス良い感じがした。

 お酒も甘味と辛味が感じられるので、店の名物だという、甘辛タレの鶏皮串と合わせて。

 

12 福司 海底力(そこぢから)

評価:まじか(S)

日本酒度:+2

酸度:1.3

 値段は2番手。評価はまじか(S)! 数値データとしては大吟醸と同等なのだが、熟成され、さらに舌触りが柔らかくなっており、甘みがとても好みだった。飲み比べると違いがはっきりわかって楽しい(後で「当てろ」といわれても無理だが)。

 そもそも名前が気に入ったのだが、調べてみると、本当に海の底でできた酒だと!? 太平洋に伸びる海底炭鉱の坑道で貯蔵された酒で、紫外線が当たらない環境に貯蔵することで、軟らかくまろやかな味わいに仕上がるのだそう。

 さっぱりとした「サンマ刺し」とあわせると、一段と甘みが引き立って良い。

 

13 福司 霧笛(むてき)

評価:うまい(A)

日本酒度:+3

酸度:1.3

 値段は1番高い希少なお酒。毎年の鑑評会出品種を熟成させた原酒らしい。海底力よりさらに洗練されて、香り豊かで甘い気がした。

 何も情報なしで、一口飲んでもった感想は、「手に負えない」だった。福司の持ち前の甘さに、原酒独特の濃厚さやクセが加わった複雑さゆえの感想だろうと、いまになって思う。のちに、値段的にも手に負えないことが判明する。

 こちらもあっさりとしたものが合うだろうと、ツブ刺しと一緒にいただいた。