ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

韓国くいだおれ出張記

 

 異国の地へ6泊7日の「くいだおれ」の旅へ行ってきた(本当は仕事だよ)。

 舞台はこちら。写真ですぐにおわかりだろう。そう、韓国は釜山の海雲台(ヘウンデ)である。

 初日は到着が遅かったのでホテルでカップラーメンを食べながらビールを一杯。日本語や英語の説明が皆無なので、何分待てば良いかもよくわからなかったが、ほぐしながら適当な時間でいただいた。やさしいお味。

 こちらはパッケージ通り、激しいお味。ビールが進んだ。

 昼間にヌタウナギの塩焼きとプルコギをしこたま食べた後(写真は撮り忘れた)、夜も強気に焼肉へ。肉は焼いただけで美味! よって最強! 付け合わせのカニ(ヤンニョムケジャンというっぽいが)は異常な辛さで悶絶手前。

 ホテルのバイキングで朝から辛めのキムチ。皿によそったのは二日目くらいまで。あとは優しいシリアルや生野菜で自分の胃を気遣う毎日。ちなみに、箸はどこでも金属で、角が鋭く、硬いし重い。か弱いので右手中指を痛めてしまった。

 ジャパニーズ富士山も驚きのモリモリ冷麺。汁は凍っていてキンキンに冷えてやがる! 麺は長いので、自分の食べやすい長さにハサミで切っていただく。ピリッと辛く、美味。

『男』ですよ。漢方にも使われる何か凄い成分が入っているお茶。二日酔いなどに効果的で、男性の滋養強壮にも効果ありだとか。味は少し発酵した感じでクセがある。

 神は食物を作り、悪魔が香辛料を作る。この国には悪魔が多すぎた。悪魔から逃れるために、中華料理屋で韓国のビールを一杯。炒飯と油淋鶏をいただいた(写真は忘れた)。中華最強!

 テジクッパ(豚肉入りクッパ)をいただく。オキアミで好みの塩辛さに調節。ちなみに、韓国ではどの店に入っても無料で付け合わせのキムチや野菜が出てくる。もう辛いものに手は伸びないが……。クッパ自体は優しい味で、身体は芯から温まり、汗が止まらなかった。

 屋台は安くて美味しい料理とお酒を味わえる。酒はビールと焼酎、料理はおでんや貝類、変わり種では「蚕のサナギ」をいただいた。いささかグロテスクなため写真は割愛する。目をつぶれば、海老の風味。意識すると、虫っぽい臭みアリ。

 ホテルで焼酎(眞露)。屋台でワイワイ飲むと進むが、部屋で一人、マグカップで飲むとなかなかツラい。

 悪魔が憎くなったら辛味のない洋食屋へ。旨い肉をパンで挟むとは、おいおい天才かよ。えぇ! こっちはジャガイモを揚げただけなんですか!?

 握り拳より大きなギョウザの入った鍋をいただく。醤油ベースで、秋田のきりたんぽ鍋に近い印象だった。かつてマタギが「串に飯を付けて素焼きしたもの」でなく「拳大のギョウザ」を保存食に持ち歩いていたら、きりたんぽ鍋もこんな感じだったかもしれない。シメの雑炊は、韓国海苔、卵、ごま油を加えて香ばしい味わいに。

 最後は夜景を喰らう! 目で味わえ! 満腹だろう! 日本三大夜景のうち、2つ見たことがあるが、夜景は釜山に軍配が上がると思う。