ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

走り歩き自伝

 

 ランニングの距離と時間を記録するために使っているアプリがある(RunGraph)。先日、ふと気になってこれまでの記録をざっと振り返ってみた。記録を始めたのは2017年2月。私が博士課程で大学にいたときだった。つまり、約7年間の記録ということになる。そこから走ること、296日。1日の走行距離はまちまちで、昔ほど長くて4~5 km、最近は2~3 kmだ。ランニング日数を1年あたりに換算すると、42日。ひと月に3~4回のランニング。うーん、思ったより少なかったが、妥当と言えば妥当か。特に働き始めてからは、平均すれば週末に1回のランニングということだ。

 総走行距離が気になったので概算してみた。平均して1日あたり2.5 km走っていたことにすると、約740 km。直線距離で、横浜から函館くらいの距離らしい。7年で向かうとすればノロいが、自分の足で走り抜いたと考えれば、まあそれなりに感慨深い。

 ランニングというと、バドミントン部に所属していた高校時代が1番走っていた。練習は週5~7日はやっていた。練習の初めに30分~1時間のランニング。少なく見積もって、5 kmを週5日で、部活引退までの2.5年間走ったとする。総距離は、約3260 km。これはなかなかで、横浜から中国の成都までいくかいかないか。こんな形で蜀に思いを馳せるときがくるとは。

 こうなったら小中学校の野球部時代も考慮したくなる。ガッツリ走った時期とそうでない時期があって仮定が難しいが、ざっくりと週5日、3 kmを5年間走ったとしよう(小4~中3の活動で卒業年は小中どちらも半年間の活動と仮定)。すると距離は、約3910 km。

 これまでの走行距離を積算してみると、7910 km。南へ走ればオーストラリアはシドニーへ。東へ行けばなつかしのポートランドシアトルまで行ける。おお、なかなかの距離だ。

 こうなったら、歩行距離も考えてみたくなる。少なく見積もって、1日5000歩。歩幅は短めに0.5 mとすると、2.5 km/日だ。7歳からの25年間歩行したとすれば、総歩行距離は22812 km! 生涯歩く距離は地球一周分といわれているそうだ。地球一周は40000 kmであるから、70歳まで生きるとすれば、悪くない概算だ。

 さて、歩行距離と走行距離を足してみる。合計は30722 km。地球4分の3周だ。横浜から南南東へ歩き出すと(図)、そのままニュージーランドを通過し、南極をかすめて南大西洋のブラジル沖を縦断する。そしてたどり着くのは、フランスの西端にあるブレストだ。随分と遠回りをしたが、また思い出の地に辿り着いた。

 

図 世界地図(https://kurage.ready.jp/w_map/map-gv3/circles.html)。桃線、緑線はそれぞれ横浜駅を中心とした2000 kmごとの同心円と16方位の各方向へ直線的に進んだ場合の軌跡。黄線は南南東へ直線的に30000 km進んだ場合の軌跡。赤字および赤囲は主要な国名、地名、海域名を表す。