ライ麦畑で叫ばせて

日常/数理/旅や触れた作品の留書/思考の道草 などについて書いています。

俳句0「俳句との出会い」

 

 半年ほど前に、友人たちとの話をきっかけに俳句に興味を持った。私はすぐに入門書を買い、覚えたての知識を鼻にかけ、数える程の句を詠んだ。

 それからしばらくは、気が向いたときに付け焼き刃で言葉を羅列するだけだったが、最近、俳句への興味が再燃した。無謀にも「俳句歴三年から十年の人向け」という本を買った。さすがに難しいところもあったが、おもしろくて二日で読み切った。「手を出すのが早過ぎたか」という懸念もあったが、下手な俳句を生み出し続けるよりはずっと良かったと今では思っている。

 一瞬のやる気では意味がないので、最近は時間があれば教本を再読し、「一日一句」を目標に、下手なりに十七音のリズムを考え続けている。本の著者は、千句くらい作るとようやく俳句らしくなる、と言っていた。私はまだスタート地点の九六〇歩くらい手前にいることになる。

 素人には違いないが、せっかく学びはじめたことだ。備忘録としてまとめておくのも悪くない。俳句熱のきっかけとなった友人たちや、このブログの読者の方々が、これをみて面白がってくれるならばなお良い。どれくらいの記事数になるかわからないが、例句や私の感想を交えつつ、基本からメモしていきたいと思う。

 以後、俳句に関する記事(カテゴリー「俳句」に分類)は、基本的に以下の二冊を参考にして記述する。

 ・『俳句』編集部編(2012初版)「俳句ハンドブック」角川学芸出版

 ・藤田湘子(2001初版)「俳句の入口 〜俳句の基本と楽しみ方」NHK出版

これらと、高校までの古文のお勉強の記憶と、高校国語便覧と、ネットから得た知識が私のすべてである。

 また、説明の都合上自作の俳句を持ち出す場合、作者名はブログタイトルになぞらえて「黒麦叫人」とする。

 葉桜や伸ばし通しの髪みだる 黒麦叫人

例えばこんな感じである。

 前置きが長くなってしまったので、本題である俳句の説明は次回からにしたいと思う。次回は俳句の基本1「五七五のリズム」の予定だ。

 

 *2020.05.24追記

念願の歳時記を購入した。俳句の基本3「切れ」以降はこちらも参考にしている。

 角川学芸出版編(2003年初版)「今はじめる人のための俳句歳時記 新版」角川文庫