好きな食べ物ランキングトップ5が「ニワトリの肉」,「桃」,「ウシの肉」,「ブタの肉」,「揚げ出し豆腐」(2017年5月現在)である超攻撃的やわらか肉食系男子の私だが,先日,食堂で偶然「サバの塩焼き」を食べて,「魚ってうまいんじゃねえか」と思った。
そういえば何やら「魚は体に良い」と聞いたこともある。こうなると魚について知らずにはいられないということもないが,少し気になったので,調べてみた。
魚類は,人間の体内では合成されない必須アミノ酸9種をバランスよく含んだ良質なたんぱく源である。また,脂質ではn-3系高度不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA),エイコサペンタエン酸(EPA)の組成比が高い。これら脂肪酸に関しては,我々の健康に与える効果について多くの知見が蓄積されてきている。
DHAやEPAは「肝臓がん」の発生リスクを低減し,男性の「糖尿病」を予防する効果がある。また,血中中性脂肪を低下させる作用があり,「肥満防止」にもつながる。さらに,「アレルギー症状」の改善や「うつ病」の緩和,「認知症」の予防にも効果があるとの報告もある。そのうえ,魚油の血液凝固抑制作用とたんぱく質の血栓溶解作用による「血栓」の形成抑制効果,「循環器疾患」の死亡リスクと「心筋梗塞」の発症リスクの低減効果,「関節リウマチ」症状の緩和効果もある。
おまけに,DHAは脳を構成する脂肪酸の40%を占め,新生児の正常な神経細胞の発達には一定量以上のDHA摂取が必要らしい。
DHAを多く含むのはクロマグロやサバ,スジコ,ブリなどで,EPAを多く含むのはマイワシやクロマグロ,サバ,ブリなどである。
そのほか,サケやマダイなどに含まれるアスタキサンチンは免疫機能を向上させ,イカやカキに含まれるタウリンは肝機能強化や視力回復の作用があり,マグロ,カツオ,サケなどのアンセリンは尿酸値を下げる効果がある。
うむ,魚とは何とも優れた食品のようだ。
好きな食べ物ランキングの「ニワトリの肉」・「ウシの肉」・「ブタの肉」を「マグロの肉」・「サバの肉」・「ブリの肉」にして超守備的かっちり魚食系男子になれば,長生きへの道が見えてくること間違いなしだ。
「僕は君より早く死ぬよ。君のいない世界なんて考えられないから」
のようなアリガチでクサい台詞は,
「僕は肉,君は魚」
に代えてしまっても良いくらいだ。それほど魚は優秀なのだ。
これからは,積極的に魚を食べます。そして肉も食べます。
「僕は魚と肉,君はどうですか」
ただマジメに調べてみるというのもたまには良いでしょう。