モウロが自らの力に気づいたのは、もうずっと昔のことだ。 荒野にぽつんと立つ枯れ木の上で、少し遠くの家々を眺めているときだった。 ほうら、またあの二人が腕比べをはじめたぞ。あそこ、あの窓の大きな家の前だ。今日はどうやら剣らしい。弓はあのノッポ…
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